『チームを整えるあれこれ』は、チーム作りに関する情報やノウハウを発信するニュースレターです。月曜の朝は、筆者が先週のチーム作りの現場で重要なポイントだと感じたことと、チームを整えるあれこれな観点で気になった記事を紹介します。
✨ 先週のチーム支援トピック
いやはや、何から手をつければよいのやら…。暗中模索、五里霧中。そんな状態にチームがなったとき、どうすればよいのでしょう。
よくある光景は、ひとりで、あるいは一部の人たちで悩むことです。リーダーたちがウンウンと悩む姿を何回も見てきました。しかし、限られた人の頭の中で考えるだけでは突破できない。チームの悩みには、いろいろな要因が混ざるためです。
こうした複雑で難しい問題は、みんなの意見を集め、それらをいかに使うかがカギになってきます。集合知、ですね。なので、まずはみんなで考えてみましょう。ぼくは、3つのアプローチをよく取ります。
ひとつめは、みんなで集まって、ただ話す。悩んでウンウンうなっているときには信じられないのですが、これだけでもいろいろな意見が出ます。解決へのとっかかりも生まれます。時間をとって、みんなで集まって、話してみましょう。
ふたつめは、モヤモヤを出す。みんなの頭の中にあるモヤモヤをひたすら出してみましょう。そうすることで、今の停滞感の正体が浮かび上がります。さらに、お互いの気持ちが分かって安心するという効果もあります。また、チームが抱えているリスクがでてくることも。一石三鳥です。
さいごに、チーム作りのワークショップ。少し準備が必要ですが、チームでワークショップをするのも効果的です。本ニュースレターでは、現状の可視化や簡単なふりかえり、お互いの期待を合わせるワークなどを紹介しました。ワークを通じて、みんなの意見や気持ちを整理し、次のアクションを出していきます。
どの方法をとったとしても、期待した結果が出ないこともあります。でも、それは問題ではありません。行動することでしか得られない情報もあるのです。情報を得られたからこそ、次の段階に進めるのです。
具体例をひとつ。ぼくの支援しているチームの話です。主にそのチームのリーダーが、今後のチームの方向性が定まらないという悩みを抱えていました。そのため、まずはチームの現状をみんなで確認してみようと思い、システムコーチングのツールのひとつである「インフォーマル・コンステレーション」を実施しました(システムコーチングの詳細はまたどこかで書ければと思っています)。しかし、何も出なかった。ツール自体の効果は、ほとんど発揮されませんでした。
ただ、ひとつ分かったことがあります。ワークショップを行った時間の最後に内容をふりかえりました。そこで、「メンバー間の目的が整理できていないから、ワークが難しかったんだ」という気づきを得ることができました。次にやることは、個人・チームの目的のすり合わせです。思っていた結果ではなかったですが、チームは一歩前に進むことができた。これで、良いのです。
何をすれば分からないとき、みんなで何かをすれば、きっと何かが分かる。そのためには少しの時間と勇気が必要です。でも大丈夫。自分の一歩が、チームの一歩になるのです。
📝 気になった記事紹介
「もしかして無視されてる?」社内チャットで感じる不安 サイボウズ流の分報を活用した「状況共有」の極意
https://logmi.jp/business/articles/325816
オープンにやるフェーズは「意見収集」、クローズでやるフェーズは「意見集約」と分ける。これを繰り返す。このプロセス設計は、みんなの納得感やモチベーションの向上に効果がありそうだ。
「テキストチャットで叱りにくくなった」、そんなリーダーへの処方箋
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00205/020900062/
メンバーは現場のプロ、マネージャーやリーダーは環境を整える、支援するプロでありたい。「叱るプロ」ではなく。それがお互いをリスペクトすることに繋がる。
スッと「分かりません」が言えますか?あるいは仕事のしやすさを左右すること
https://blogs.itmedia.co.jp/magic/2022/02/post_108.html
「分からない」と言えるかどうかは良いチームのバロメーターかもしれない。
信頼されるリーダーが口にする9つのフレーズ
https://www.lifehacker.jp/article/2202se-these-phrases-to-sound-more-emotionally-intelligent/
これらの言葉を言えば良い、というわけではないけど、言えるような心持ちや考え方、あり方の見本として良いかも。
自分の「本心」をバーチャル環境で上手に伝える方法 最適なコミュニケーション媒体を選択する
https://www.dhbr.net/articles/-/8393
コミュニケーションをする媒体の選択(メールなのか、オンラインミーティングなのか)によっても受け取り側に影響を及ぼす。Zoom疲れは、本心を出したくないのにカメラをオンにしないといけないジレンマも影響している。
チームにおける公平性のためのガイド:「公平性」とは何か、なぜ今それが必要なのか
https://www.invitejapan.com/a-guide-to-equity-on-teams/
多様性は、さまざまな意見や視点を得るのに重要。そして、公平性がその土台となる。
🍵 編集後記
気がつけば、もう2月も終盤ですね。社内の仕事も社外の仕事も締めに入って行く中で、資料作成が増えてきます。今の仕事になってからは一番忙しい時期です。パワポが苦手なので、もっとうまくできるようになりたいものです。
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