『チームを整えるあれこれ』は、チーム作りに関する情報やノウハウを発信するニュースレターです。月曜の朝は、筆者が先週のチーム作りの現場で重要なポイントだと感じたことと、チームを整えるあれこれな観点で気になった記事を紹介します。
✨ 先週のチーム支援トピック
情報の一元化は業務を効率にするための方法として語られています。これに加えて、チーム活動の摩擦(行動を妨げるもの、ハードル)を取り除く効果もあるのではと考えています。
とあるWebサービスの開発にて。社内で今のデキを確認するデモ会を行いました。このチームではデモ会を毎週行っており、うまくできているかどうか確認します。その際、画面内に出す文言が想定と異なっている部分がありました。
担当したメンバー曰く、AというファイルとBというファイルに異なる文言が書かれていた。どちらが最新状態なのかわからないから、ひとまずAファイルの文言に合わせたこと。今までのチャットでのやり取りや、そのファイルの変更履歴などをさかのぼればどちらが最新か分かるかもしれません。また、デザイン担当にチャットすれば回答が得られるでしょう。しかし、確認が後回しになってしまう。これは、担当メンバーの怠慢ではなく、摩擦があるからですね。今までの情報を整理したり、チャットしたり。そういう行動をする気力が出ない経験は、誰もがあるのではないでしょか。
こうした摩擦を回避するためにはどうすればよいのか。まず考える必要があるのは情報の一元化です。「デザインを含めた最新の仕様はここを見ればOK」という場所があり、しっかりと管理されていれば迷うことはありません。乗り越えるべき摩擦もなく、スムーズに作業ができたはずです。
あるいは、デザインを確認する機会を定常的に設けるという方法も考えられます。お互いが質問できる専用のチャットのチャンネルを作る、朝会で質問・確認コーナーを作る。そうした枠を作る事により、問い合わせの摩擦を軽減させるのです。
行動を起こす機会を逃してしまう。ちょっとしたことですが、その積み重ねが大きな負担になっていくこともあります。いかにチームメンバーの摩擦を減らせるのか。それもチーム作りなのです。
📝 気になった記事紹介
【新常識】ストレスは、実は「財産」である https://newspicks.com/news/6627141/body/?ref=index
チームにおいても、ストレスは良いことである場合もある。ストレスを回避するための改善策を考えるきっかけになるし、そもそも、何のストレスもなくスムーズに仕事をし、意思決定をしていけるチームは多様性が低い。
「最強チーム」の作り方(4/4) https://news.yahoo.co.jp/byline/kurashigekotaro/20220131-00279792
スモールステップよりもベビーステップ。コミュニケーションはズレから生まれる。そのズレがないことには、人はなかなかコミュニケーションを開始することができません。それが対話につながる。
ミーティング・ファシリテーション入門 https://speakerdeck.com/iwashi86/introduction-to-meeting-and-facilitation
ミーティングはそもそもハイコストなので、上手くなるほどコスト削減につながるという視点、大事です。沈黙を恐れないというのもポイントで、音の隙間を埋めがちな人は多い。
リーダーが会議を成功に導くための10の戦術 アジェンダを設定することだけが仕事ではない
https://www.dhbr.net/articles/-/8341
ファシリテーターとリーダーが異なる人の場合、進め方について話をしておくのがいいのかもしれない。
“アンガーマネジメント”が、いま、企業の人事部に注目されているのはなぜか? https://diamond.jp/articles/-/294795
オンラインのコミュニケーションでは「部下への叱責がうまくできない」「上司へのネガティブな報告や発言が難しい」といったものも増えているという。コロナ禍でリモートワークが増えたことで、怒る側・怒られる側の双方に戸惑いが生まれているようだ。
おもしろいコメント。フィードバックされる側もする側も、訓練が必要そうだ。
【解説】グーグルのエンジニアに聞く、ソフトウェア開発の最重要スキル https://job.newspicks.com/articles/724
・問題に突き当たった時、最初の15分は自分で解決を試みる
・15分たっても解決しなかったら他人に聞く
気軽に質問ができる環境があると仕事はスムーズに進む。15分ルールは簡単ながら効果的なルールだ。
リモートワークでも後輩・部下との信頼関係を築く「オンラインマネジメント」のコツ https://www.lifehacker.jp/article/how_to_communicate_with_your_team_members_online/
オンラインでやりとりをする際は、「性善説」で考えることが絶対のルール。オンラインでなくてもそうだと思うが、これはコミュニケーションする双方にとってコストが減る(余計なことを強いない、考えない、疑わない)のでメリットが大きい。
会議で使うべきではない5つのフレーズ ちょっとした言い回しが強烈なメッセージになる
https://www.dhbr.net/articles/-/8372
後ろの3つはピンとこなかった(海外ではあるあるなのか?)が、「全員がそろうまで5分待ちます」「ミュートになっていますよ」は言いがち。気をつけよう。
🍵 編集後記
この土曜日は研修講師をしていました。休日の研修ながら参加者も多く、良い学びがあったようでよかったです。今週末は、逆にコーチングのトレーニングを受けてきます。休みが少なく、体力的には不安ですが、気力は充実しています。楽しみです。ただ、時間が取れそうにないため、来週のニュースレターはお休みします。
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