『チームを整えるあれこれ』は、チーム作りに関する情報やノウハウを発信するニュースレターです。週初めの朝、筆者が先週のチーム作りの現場で重要なポイントだと感じたことと、チームを整えるあれこれな観点で気になった記事を紹介します。
✨ 先週のチーム支援トピック
ことあるごとに頭に浮かぶ言葉があります。「ゆっくりはスムーズで、スムーズは速い」。『エフォートレス思考』という本で出てきた言葉です。
エフォートレス(=楽な、努力不要なという意味)に仕事をするためには「ゆっくりさ」が必要という。南極探検でも、執筆でも、仕事でも、戦場でも変わらないそうです。
ゆっくり進むのは、観察し、計画を立て、力の配分を考えるため。それがスムーズさを生むのです。
なるほど、木こりのジレンマと似ている。斧を研がずに目の前の木を切り続けてしまう木こりの仕事はスムーズではないでしょう。
ぼくがチーム支援をするときには、必ず一定期間(1週間か2週間)で、チーム全員でのふりかえりの時間をとることを勧めています。しかし、ふりかえりを行っていると「スキップした方が良いのでは?」という意見をもらうことも多い。
気持ちはわかります。目の前の仕事をこなすほうが進んでいる気になるのは木こりと同じ。でも、現状を理解しないまま進むのはNGなんです。復習の機会を逃している。今のペースは適切ですか?ゴールに向かって進んでいますか?進め方に問題や改善ポイントはないでしょうか?
ただ作業をこなすことが仕事の目的ではありません。時には手を止めてゆっくりとしたリズムを刻むのも必要なことなのです。
📝 気になった記事紹介
同僚に感謝の気持ちを伝えることは、自分にも相手にも有益である いつ、どのように表現すればよいのか
https://www.dhbr.net/articles/-/8241
感謝することによって職場での不当な行為が減少するという研究がある。感謝によってストレス低減、忍耐力の向上、レジリエンスが養われる。感謝をするというのはポジティブなコミュニケーションであるため、関係性の構築に効果が高いのかもしれない。
誰も望んでいない会議をなぜやめられないのか 依存を引き起こす6つの心理学的要因
https://www.dhbr.net/articles/-/8248
こうした記事を読むと、ムダな会議の問題は日本だけに起きているものではないのだなと感じる。6つも要因があるのだ。
在宅勤務はもう限界……テレワークつらい勢の悲痛な叫び リモート9割のサイボウズで、社員が「つらみ」を感じるポイント
https://logmi.jp/business/articles/325665
人は嫌われてると思いこみがちなので、そのあたりが「つらみ」のポイントになりそう。この事実をコミュニケーションする双方が認識する必要がありそうだ。
チームの自律的な判断に委ねることが、パフォーマンス向上につながるとは限らない 自分たちの能力を過大評価する危険性がある
https://www.dhbr.net/articles/-/8275
どこまで自由にさせるのが効果的なのかを示す研究内容。自律性を与える前に「どの側面について」自律性を与えるべきか考える。それがチームのパフォーマンスにつながる。
5分でできるアイスブレイク
コミュニティー仲間であるはちさんのYoutubeにおじゃましたアイスブレイクシリーズ。10個全てが公開されました。すぐに使える、効果てきめんなアイスブレイクばかりです。ぜひ見てみてください。
🍵 編集後記
明けましておめでとうございます。毎年、その年のテーマを1月に決めるのですが、今年は引き続き「意思決定」にしようと思っています。最近は意思決定(ディシジョンマネジメント)とシステム思考のアプローチがあれば、多くの仕事がより良くなるのではと考えています。本年もよろしくお願いします。
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