『チームを整えるあれこれ』は、チーム作りに関する情報やノウハウを発信するニュースレターです。月曜の朝は、筆者が先週のチーム作りの現場で重要なポイントだと感じたことと、チームを整えるあれこれな観点で気になった記事を紹介します。
✨先週のチーム支援トピック
ミーティングにおいて、議論が紛糾して収集がつかなくなったり、場の空気が悪くなる。これは誰しもが経験することだと思います。どうしても感情的になってしまうことは仕方のないことです。
こうした場面での対処方法はいろいろ考えられますが、手っ取り早く、かつ効果的なのは「休憩の時間をとる」ことです。アンガーマネジメントでは「6秒待つ」という有名なものをはじめ、怒りを抑える方法がいろいろあります。書籍『アンガーマネジメント入門』では、そうしたテクニックではどうしようもなかったときの最終手段として、その場所からしばらく離れて頭を冷やす「タイムアウト」を紹介しています。それほどまでに一息入れる効果は強力なのです。
そもそも人は1〜1.5時間ほどしか集中力が続かないです。また、二酸化炭素の濃度が濃くなるにつれ思考力が落ちるという話や、お腹が減ってくるとイライラするということもあります。休憩をとることは空気の入れ換えや、お菓子を食べるためのきっかけにもなるでしょう。
自分が会議の進行役なら休憩のきっかけは作りやすいと思います。「まだ議論することはありますが、時間も経ったので休憩しましょう」という一言に、反対の意見を浴びせられることはまずないでしょう。辛い時間をずっと過ごしたい人はいないですからね。
自分が進行役出ない場合も、ぜひ勇気を持って「一息入れましょう!」と進言してみましょう。書籍『会議でスマートに見せる100の方法』では、「いったん冷静になろうと提案する」を基本テクニックとして紹介しています(この本は冗談みたいな内容ですが、けっこうファシリテーションの核心をついている部分もあると思っています)。
一息入れることは、単純ながら見過ごされがちです。あなたの「一息入れましょう」で生産的な議論の場が戻ってくるはずです。
📝気になった記事紹介
一流リーダーが実践する「冒頭30秒」のスキル、会議への関心度をグッと高める!
https://diamond.jp/articles/-/288401
会議の冒頭でBIGPR(背景、自己紹介、目的、所要時間、参加者の役割)を話すと良い。さらに、会議の全体像と進め方を示すとよりスムーズに会議を進めることができる。似たようなものだと、OARR(目的、アジェンダ、役割、ルール)という考え方もある。
ジェフ・ベゾスの間近で学んだ「意思決定の極意」
Amazonが成功しているのは経営理念を実践しているから。成功していない企業はそれを実践していないから。これはプロジェクトやチーム単位でも言えることかもしれない。
自分たちはまだスタートしたばかりなんだという「デイ・ワン(1日目)」の精神も良い考え方だ。
ハイパフォーマンスチームを構成する5つの要因 「関係性の欲求」をどうすれば満たせるのか
https://www.dhbr.net/articles/-/8166
「ハイパフォーマンスチームは電話の使用をためらわない」というのは面白い。電話をするのは心理的ハードルが高いので、そのハードルを越えられるチーム作りができている証なのかもしれない。
EQを構成する5つの因子
https://www.dhbr.net/articles/-/8124
感情的知性は、先が見通せないような時代にこそ必要なものなのかもしれない。フィードバックをもらったり、会議の録画映像を確認するなどでEQは鍛えられる。だが、自ら作らないとその機会はなかなか得られないので気をつけたい。
🍵編集後記
祖父の七回忌に行ってきました。その時にお坊さんから「手を合わせるのは自分自身を見つめ直すという意味もある。1日に1回はそういう時間を取ってみてください」というお話しをしていただきました。忙しさに追われていると忘れてしまいがちですが、そういう時間は大切にしていきたいと思いました。
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