チームの動き方をすり合わせるあれこれ
こんにちは、チーム整え師の渡部です。
こちらのnoteでチームラーニングというチームビルディング手法を知りました。
バズってた「チームラーニング」をやってみたら、チームの生産性上がりそう
こうしたチームのお互いの動き方をすり合わせるワークは非常に有効です。チームを組む際にお互いの動き方を共有あるいはルール化することによって連携がしやすくなるからです。スポーツ選手が同じチームメンバーの特徴や考え方を知っているとスムーズに動けるのと同じですね。今回はそういった手法をいくつかご紹介します。
チームラーニング
僕は実践したことないので詳しくは上記noteを参照頂ければと思います。簡単に言うと新規チーム作成時に自分の動き方、あるいはメンバーへの動き方の要望を開示するという手法です。サッカーで言うと「ヘディングが得意だからゴール前でのパスは頭にください!」というところでしょうか。
大元のツイートではこのようなことを表明するといいと紹介されていました。

自分のトリセツ
書籍『モチベーション革命』で紹介されている手法です。各自が下記3つの内容を自分のトリセツ(取扱説明書)として書きます。それを共有することでお互いの強み・弱みを理解し、チームメンバー間の信頼関係を築くのが狙いです。
① この会社に入ろうと思った動機につながる、最も古い記憶とは?
⇒今の仕事につながる原体験を書く
② 自分が120%頑張っちゃうこと、ときは?
⇒ 得意なこと、心のエンジンがかかることを書く
③「これだけはダメ、嫌」自分の取扱注意ポイントは?
⇒苦手なこと、心がしぼんでしまうことを書く
ワーキングアグリーメント
書籍『アジャイルサムライ』で紹介されている手法です。チームで合意された「チームとしてこうやって作業したい」という内容を文字にします。
ワーキングアグリーメントに書かれるものは例えば、毎朝10時に朝会を行う、1つのことに30分悩んだら助けを求めようといったものです。具体的な動き方がイメージできる内容が推奨されます。つまり、「元気にがんばろう!」はワーキングアグリーメントではないですが、そういったチームで大事にしたい感覚的な思いは別に形にしておくと良いです(こちらはShared Valuesと言います)。
合意する=話し合って決めるので、議論を通じてお互いの考えを理解するという副次的効果もあります。
Never Does
ワーキングアグリーメントの具体的な作成方法の一つとしてNever Doesがあります。これはワーキングアグリーメントで紹介した「こうしたい」を合意するのではなく、「やって欲しくないこと、やめてほしいこと」をメンバーそれぞれが挙げていくという手法です。お互いの嫌なことを集めることでチームとしての動き方を形作ります。
こういったチームの動き方を決めていくワークは他にもありますが、どこまで細かく言葉にするかはチームの成熟度によっても変わってきます。長年やってきてうまくいっているチームなら多くの約束ごとは必要ないでしょう。新しいチームであれば細かくルールが定められていたほうが動きやすいかもしれません。
いずれにしても、こうした約束やルールについては見直す時期を決めておいた方がよいでしょう。賞味期限の切れたルールはチーム活動の妨げにしかなりません。「ルールを守ることが目的」となってしまうケースも多いです。なぜそういう動きにしたかったのか、今のチームはどういう状況なのかを再確認するためにも内容をふりかえる機会は重要です。
もうすぐ年度が変わり、新しいチーム体制になる現場も多いと思います。どれも軽量かつ新規チームに効果てきめんなワークです。気に入った手法をぜひ試してみてください。
編集後記
前回のポストでHIP-HOPがウェルビーイングに近いのでは?と話をした直後、僕が今一番好きなラッパーである晋平太が本を出すというニュースが飛び込んできました。『教養としてのラップ』というタイトルなのですが、表紙に「人生が変わるコミュニケーションスキル」とも書いてあり、やはり近しいものがあるんだなと思いました。読むのが楽しみです。
読んでいただきありがとうございました!内容が気にいったらシェアをして頂けると嬉しいです。
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